金聖歎文集 の項に、第五十九回回初総評を加えました。
今回の 「 no JISX0213 」 対象文字は 「 祝 」 の異体字だけです。
この第五十九回で晁蓋が死ぬのですが、回初総評では 「 宋江は今回に限って晁蓋の参戦を引き留めなかった 」 などと非難します。ただし、これは本当は金聖歎が本文から引き留める箇所を削除した為で、百回本や百二十回本では宋江は今回も引き留めています。早い話が、金聖歎の宋江に対する言いがかりですね。この点については、中鉢雅量先生の 『 中国小説史研究-水滸伝を中心として 』( 汲古書院、1996年 ) の第5章 「 金聖嘆の水滸伝観 」( p.234 ) 参照。